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教員インタビュー
矢野 久 写真1

教授 矢野 久
ドイツ社会史、
ドイツ社会経済史

個性と共同性の狭間で

経済学部助手になったのは1985年ですが、その頃は助手の研究室は大部屋で4人程の助手たちと一緒でした。少なくとも助手の間は専門分野を超えて交流ができていた時代です。その中の一人とは一緒にクラッシックギターを習い始めもするくらい、交流があった、そんな時代でした。

最初に受け持った授業は日吉キャンパスでの「自由研究」です。少人数で社会史に関わる英語文献を大量に読ませました。その頃の学生の幾人かは大学教員になっています。三田でゼミナールを担当するようになってからは、さらに読ませる量が増え、さらに月に2冊くらいのペースで書評を書かせるようにもなりました。ある時期からは松村高夫ゼミとの年1回の討論会が始まり、学生はそのために本格的に共同作業を行うようになりました。その討論会のレベルはかなり高いものであったと思います。その後は歴史関連の合同ゼミ発表会に衣替えして現在に至っていますが、あるテーマでのゼミナール間での学生の討論は困難になっているのかもしれま1507せん。
ある時期までは慶應義塾経済学会を媒介にして、三田の教員の間で合宿が行われ、専門領域を超えてお互いに議論を深め合う機会もありました。その時の先生方のほとんどはもうすでに定年でお辞めになりましたし、中には逝去された先生方もおられます。そのような専門領域を超えた交流が可能であった時代は、残念ながら過ぎ去ったのかもしれません。その時代を懐かしく思う私はその意味では古い世代に属しているのかもしれません。

私は学部学生時代から慶應義塾大学に属しています。研究は個人で自立して行うものだという教育を受けたと思っていますが、ドイツ史が専門でしたからドイツに留学し、そこで博士学位を取得しました。これは慶應義塾大学経済学部の一つの伝統になっていると思っていますが、同時に経済学部教員間での共同性が存在していたような気がします。
学生時代から数えると45年以上、教員になってから30年の年月が経過しました。専門の「社会史」の精神に則り(?)、狭義の経済を超えたさまざまなテーマを追いかけてきました。まだ未完成の残るテーマがいくつかあります。それに向けて切磋琢磨したいと思っています。

(2016年1月取材)

プロフィール

矢野 久 写真2

1973年

慶應義塾大学経済学部卒業

1976年

慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了

1983年

ボーフム・ルール大学社会科学博士(Dr.rer soc)取得
慶應義塾大学経済学部助手、助教授を経て1996年より現職

※プロフィール・職位は取材当時のものです

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