教員インタビュー

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准教授 河端 瑞貴
研究領域 :GIS(地理情報システム)の応用と教育、経済地理、空間社会経済研究

大学院修士課程でGIS(地理情報システム)に出会い、「空間」の研究へ
専門的知識を有しつつ、学際的でグローバルな思考を持って物事に取り組めるようになることが大切

研究テーマとの出会い、その魅力

大学院修士課程でGIS(地理情報システム)に出会いました。地図を作れたり、位置情報をキーとして様々な情報を統合して分析できたりするGISに魅了され、米国留学時はGISを用いた都市解析を行う研究グループに入りました。それ以降、学部で経済学、大学院で都市計画を学んだ経験を活かし、GISを用いた都市・地域の「空間」に関わる社会経済問題の研究を行ってきました。最近は特に、少子高齢化の克服に関わる研究や、経済分野におけるGISの応用と教育に高い関心を持っています。

近年、GISと空間データが飛躍的に発達しています。日本では、2007年に地理空間情報活用推進基本法が制定され、先進国の中でも空間データの整備が進んでいます。震災復興、新線整備、土地利用政策など、現実の都市・地域の課題にはミクロな空間構造と密接に関わるものが多くあります。発達の著しいGISと空間データを使うと、従来の手法では扱いが非常に困難だったミクロな空間構造に関わる問題を、詳細に、高度に分析できるようになってきています。

学生へのメッセージ

私たちを取り巻く環境は、ますます多様化、グローバル化しています。こうした中では、専門的な知識を有しながらも、学際的でグローバルな思考を持って物事に取り組めるようになることが大切だと思います。留学は、エネルギーも費用もかかりますが、チャンスがあればぜひ挑戦してください。学生時代には、自ら問題を発見し、調べ、解決し、発表できる能力を養いましょう。心身の健康も大切です。よく学び、よく運動しましょう。卒業後は、好きで夢中になれて、かつ自分の適性に合った道に進むと、人生が豊かになると思います。

(2012年11月取材)

※プロフィール・職位は取材当時のものです。

プロフィール

1995年
慶應義塾大学経済学部卒業
1997年
慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
2002年
米国マサチューセッツ工科大学大学院博士課程都市計画専攻修了
東京大学空間情報科学研究センター機関研究員・准教授などを経て2012年より現職

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