Developing "Development": Redefining the Parameters of Growth

[自発展開型/共同研究]
公文譲(経済学部3年)・村崎航(経済学部3年)・浅香仁美(経済学部3年)
指導教員:バティー, ロジャー

要旨

南北問題がグローバル社会の問題として顕著になる中、我々は『開発』を根本から見直す必要に迫られている。3部から構成される本論文は、途上国における『開発』がどのような歴史的背景から既存の概念に至ったのか(第一部)、どのような手段で『開発』を測ろうとしたのか(第二部)、そして今後『持続可能な開発』はどう展開していくのか(第三部)を考察したものである。研究方法は主に先行研究、国際機関による議事録、ニュースなどの文献から多角的に検証し、独自の分析・考察をした。

本研究を通じて、戦後に生まれた途上国では、『開発』は経済的な問題として捉えられていたが、政治的な問題がより重要であることが示された。また、GDPによる「開発」の計測から人間開発指数(HDI)による計測への移り変わりが開発の歴史において大きな前進であったこと示した上で、その限界と可能性について検証した。そして今後「持続可能な開発」を達成する上でさらなる議論が重要となることを示した。