寄附講座「経済学で考える人生設計:勉強・家庭・キャリアの選択」の秋学期設置について
(2013年9月10日)
この度、日本生命保険相互株式会社からの寄附により、本年度秋学期日吉キャンパスにおいて、寄附講座「経済学で考える人生設計:勉強・家庭・キャリアの選択」の設置することとなりました。
経済学部の学生は秋学期専門教育科目(特殊科目)として履修可能です。また、慶應義塾大学の学生・大学院生は誰でも聴講可能です。
担当教員
赤林英夫・太田聰一(共に慶應義塾大学経済学部教授)
時間
毎週金曜日 16:30-18:00
場所
慶應義塾大学日吉キャンパス 日吉第4校舎独立館2階D205教室
注意事項
- 経済学部生は履修予定者は必ず第一回目の講義に参加してください。
- 講義途中の入退室は原則認めません。
- 入室時に学生証の提示が必要です。
- 問い合わせ:経済学部日本生命保険寄附講座担当 : keio.nissay.lecture@gmail.com
講義計画
9/27(金)
講師:赤林英夫(慶應義塾大学経済学部教授)
演題:「自己投資とワークライフバランスを考える:人生設計の経済学入門」
第一部 : 就業とキャリア形成を考える10/4(金)
講師:太田聰一(慶應義塾大学経済学部教授)
演題:「若者にとっての就職・雇用問題:労働市場について知っておくべきこと」
10/11(金)
講師:松田悠介(Teach For Japan代表)
演題:NPOというビジネスキャリア
略歴:2006年日本大学卒業後、体育科教師として中学校に勤務。 体育を英語で教えるSports Englishのカリキュラムを立案。千葉県市川市教育委員会 教育政策課分析官を経て、ハーバード教育大学院修士課程(教育リーダーシップ専攻)へ進学し、修士号を取得。外資系コンサルティングファームPricewaterhouseCoopers にて人材戦略に従事し、2010年退職。Teach For Japanの創設代表者として現在に至る。世界経済会議Global Shapers Community メンバー。経済産業省「キャリア教育の内容の充実と普及に関する調査委員会」委員。著書に「グーグル、ディズニーよりも働きたい「教室」」。
10/18(金)
講師:深作喜一郎(慶應義塾大学経済学部特任教授、元OECD参事官)
演題:「グローバル化の中でのキャリア形成:語学の勉強・留学のすゝめ」
略歴:1975年慶應義塾大学経済学部卒業、1977年同大学院経済学研究科修士課程修了、1980年英国サセックス大学大学院修士課程修了(開発経済学専攻)、1983年同大学院博士課程修了、1991年同大学より経済学博士号取得、1977年財団法人国際開発センター・アソシエーツ、1979年経済企画庁経済研究所・客員研究員、1983年GATT事務局経済研究分析部エコノミスト、1990年経済協力開発機構(OECD)開発センターシニア・エコノミスト、1996年OECD開発センター研究課長、2003年同参事官、2008年同地域経済部長、2012年OECDを早期円満退職。現在慶應義塾大学経済学部で、国際貿易論・経済発展論とプロフェッショナル・キャリア・プログラム(PCP、開発経済学)の講義を英語で担当。
10/25(金)
講師:角野然生(経済産業省製造産業局参事官)
演題:「昨日の成長産業は明日の成長産業?産業のライフサイクルと職業選択」
略歴:1988年東京大学経済学部卒業、通商産業省入省。米国エモリー大学ビジネススクール修了(MBA)。通商産業省大臣官房秘書課長補佐、警察庁国際第二部(警視)、通商産業省通商政策局米州課長補佐、経済産業省経済産業政策局調査課長補佐、、大分県商工労働部長、経済産業省資源エネルギー庁石油企画官、同資源エネルギー庁石油精製備蓄課長、東京海上日動火災・同ホールディングス株式会社経営企画部出向、内閣総理大臣補佐官付秘書官を経て、2011年経済産業省経済産業政策局産業構造課長。2013年より同大臣官房参事官(製造産業局担当)。論文に「日本の財政改革」など。
11/1(金)
講師:戸田淳仁(リクルートワークス研究所研究員)
演題:「スキルアップと転職」
略歴:2002年慶應義塾大学経済学部卒業。2008年同大学院経済学研究科博士課程単位取得退学。同年株式会社リクルート、(現・株式会社リクルートホールディングス)に入社、同年より現職。論文に「職種経験はどれだけ重要になっているのか―職種特殊的人的資本の観点から」、「資格と一般教育訓練の有効性-その転職成功に与える効果」など。
第二部 : ワークライフバランスと次世代育成を考える11/8(金)
講師:山田昌弘(中央大学文学部教授)
演題:「家族のこれから」
略歴:1981年東京大学文学部卒業。1986年同大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。東京学芸大学助手、講師、助教授、教授を経て、2008年より現職。1993年カリフォルニア大学バークレー校社会学部客員研究員。著書に「希望格差社会―「負け組」の絶望感が日本を引き裂く」、「「婚活」時代」、「パラサイト・シングルの時代 結婚の社会学―未婚化・晩婚化はつづくのか」など。
11/15(金)
講師:後藤憲子(ベネッセ教育総合研究所次世代育成研究室長)
演題:「子育ての未来」
略歴:福武書店(現ベネッセコーポレーション)入社後、教材・書籍の編集を経て、育児雑誌「ひよこクラブ」創刊にかかわる。その後、研究部門に異動し、教育・子育て分野に関する調査研究を担当。2006年~2008年 第3期 東京都男女平等参画審議会委員、J-Win第3期 2011年度幹事長、J-Win Next Stage メンバー、経団連少子化委員会企画部会委員。
11/29(金)
講師:武石恵美子(法政大学キャリアデザイン学部教授)
演題:「女性も働く時代のキャリアデザイン」
略歴:筑波大学第二学群人間学類卒業、労働省(現 厚生労働省)、ニッセイ基礎研究所、東京大学社会科学研究所助教授等を経て、2006年法政大学。2001年お茶の水女子大学大学院人間文化研究科博士課程修了。博士(社会科学)。著書に「雇用システムと女性のキャリア」、「男性の育児休業―社員のニーズ、会社のメリット」など。
第三部 : ライフイベントと人生設計を考える12/6(金)
講師:清家篤(慶應義塾長)
演題:特別講義「生涯現役社会の条件」
略歴:1992年慶應義塾大学商学部教授、2007年同商学部長、2009年慶應義塾長。現在、社会保障制度改革国民会議会長、日本私立大学連盟会長、経済社会総合研究所名誉所長、などを兼務。著書に「仕事と暮らしの経済学」、「エイジフリー社会を生きる」、「高齢者就業の経済学」、「労働経済」、「生涯現役社会の条件」、「高齢化社会の労働市場」など。
12/13(金)
講師:玄田有史(東京大学社会科学研究所教授)
演題:「希望をつくる人生設計」
略歴:1988年東京大学経済学部卒業、1992年同大学院経済学研究科第Ⅱ種博士課程退学、1995年ハーバード大学客員研究員、1996年 オックスフォード大学客員研究員、2000年学習院大学経済学部教授、2007年東京大学社会科学研究所教授。著書に「仕事のなかの曖昧な不安-揺れる若年の現在」、「ジョブ・クリエイション」、「ニート-フリーターでもなく失業者でもなく」、「希望学」(全4巻)、「希望のつくり方」など。2011年より「釜石市復興まちづくり委員会」アドバイザー。
12/20(金)
講師:酒井正(国立社会保障・人口問題研究所 社会保障基礎理論研究部第2室長)
演題:「介護への準備:キャリアとの両立と社会保障」
略歴:2000年慶應義塾大学商学部卒業、2002年同大学院商学研究科修士課程修了、2005年同大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学、2008年同大博士(商学)。国立社会保障・人口問題研究所研究員、全米経済研究所(NBER-NY)客員研究員を経て、2012年より現職。論文に「介護が高齢者の就業・退職決定に及ぼす影響」など。
12/27(金)
講師:南野嘉治(日本生命保険 企画総務部CSR推進室長)
演題:「ライフプランニングと保険」
略歴:1993年京都大学農学部卒業、2000年神戸大学大学院経営学研究科博士前期課程修了(会計システム専攻)。1993年日本生命保険相互会社入社、人事部本店人事グループ主任、本店総合法人第一部法人部長などを経て、2013年より現職。
1/17(金)
講師:冨山和彦(株式会社経営共創基盤(IGPI)代表取締役CEO)
演題:「人生設計と企業の成長」
略歴:東京大学法学部卒、スタンフォード大学経営学修士(MBA)、司法試験合格。ボストンコンサルティンググループ、コーポレイトディレクション代表取締役を経て、2003年産業再生機構設立時に参画しCOOに就任。解散後IGPIを設立、数多くの企業の経営改革や成長支援に携わり、現在に至る。オムロン、ぴあの社外取締役のほか、多くの政府関連委員を務める。経済同友会副代表幹事。「挫折力」、「会社は頭から腐る」、「カイシャ維新 変革期の資本主義の教科書」、「結果を出すリーダーはみな非情である」「IGPI流 経営分析のリアル・ノウハウ」、「IGPI流 セルフマネジメントのリアル・ノウハウ」、「稼ぐ力を取り戻せ!日本のモノづくり復活の処方箋」など。