Q2. 数学が苦手でも経済学部で大丈夫?
優秀な仲間が集う、経済学部のゼミで自分の考えをしっかり持つことで学ぶ。
高校の頃から、青年海外協力隊の話などを聞いて外交官になりたいと思っていたので、法学部か経済学部を選択しようと考えていました。ネットで授業内容を調べてみると、経済学部に「開発経済学」の授業があり、興味を持ちました。ただ、数学があまり得意ではなかったので、経済の専門的な議論について行けるか不安でした。やはり、経済学部では数学を使う授業が多いので、苦手意識を持たずにしっかりやっておけば良かったと実感しています。そのためにも、私は社会受験ですが、あえて数学受験者と同じ授業を選択し、苦手を克服するよう努力しました。
慶應の経済学部は、非常にゼミが盛んです。優秀な先輩や同級生に囲まれ、充実した活動ができましたが、昨年の三田論(※)作成ではとても苦労しました。4人編成のチームでしたが、最初はチーム内の雰囲気も悪く論文のテーマも決まらず…といった状態。最終的にはリーダーを決め、すばらしい論文が発表できたことで、その時の仲間とは今も毎週飲みに行くほど仲良くなりました。
また、3年生の時には、就職のために外部講師の方からお話を聞ける授業があり、特に金融業界について、早い段階から理解が深まりました。講師の方のお話を聞き、金融業界への就職を決断できたと思っています。企業が求める「自分の考えをしっかり持って行動できる人材」の形成に、経済学部で培った能力が、非常に役立ちました。
高校の時には、漠然とでも良いので「自分が将来何をしたいか」を考えるべきではないでしょうか。しっかり考えて出した答えなら、たとえ大学に入ってから考えが変わっても、きちんと軌道修正できると思います。
※三田祭のための研究発表論文の略
(経済学部4年)