

研究指導の方法・スケジュール
修士課程
<研究指導の方法>
経済学研究科は、どのような時代や状況においても経済現象を適切に分析し、深く考察できる「経済の専門家」の養成を目的としています。これを達成するために、多岐にわたる経済学の研究分野を大きく5つの領域(I:経済理論、計量・統計、II:学史・思想史、経済史、III:産業・労働、制度・政策、IV:現代経済、国際経済、V:環境関連、社会関連)に分類し、各分野を体系的に学べるカリキュラムを提供するとともに、4つのワークショップ(ミクロ経済学、マクロ経済学、計量経済学、応用経済学)を演習科目として提供し、国内外の研究者による最新の研究報告に触れる機会を提供しています。
修士課程のカリキュラムは、
- 経済学研究の最先端を理解するために必要な知識を学び、「経済の専門家」にふさわしい、経済学的考え方の基礎と幅広い視点を獲得すること
- 深い関心をもった分野を専門的に学び、一つのテーマを選んで深く学習して修士論文を完成させること
を目指して構成されています。
修士課程に入学後は、指導教授を選択して、その指導のもとで研究を進めます。そして、修士論文の予定題目と審査員(主査1名、副査2名)を第2学年の7月(9月入学では1月)までに決定します。さらに、11月(同、4月)中に予備審査を行い、修士論文を執筆する段階まで研究が進んでいるかを確認します。予備審査合格後、1月(同、6月)までに修士論文を完成させて提出し、論文審査と最終面接試問に合格することで修士論文の審査が完了します。
<スケジュール>
1年生
4月 |
・入学 |
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5~6月 |
・指導教授決定 |
2年生
4月 |
・進級 |
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7月 |
・修士論文予定題目・要旨提出 |
10~11月 |
・修士論文予備審査 |
1月 |
・修士論文・要旨・学位申請書類の提出 |
2~3月 |
・修士学位審査 |
<スケジュール(早期修了)>
経済学研究科では1年間で学位を取得する早期修了の制度を設けています。この場合のスケジュールは、以下の通りです。
1年生(早期修了のケース)
4月 |
・入学 |
---|---|
5~6月 |
・指導教授決定 |
7月 |
・修士論文予定題目・要旨提出 |
10~11月 |
・修士論文予備審査 |
1月 |
・修士論文・要旨・学位申請書類の提出 |
2~3月 |
・修士学位審査 |
*慶應義塾大学経済学部出身者は、経済学部4学年在学時に「大学院入学前先取り科目」として取得した単位が、修士課程の単位として認定されることがあります。
後期博士課程
<研究指導の方法>
後期博士課程の学生は指導教授のもとで、高い独自性と新規性を持つ経済学研究を遂行するための能力を高めていきます。そして、正規の在籍期間中に、専門分野に新しく重要な知見を付与する高い水準の研究を進めているかどうかを予備審査によって確認します。それに合格したのち、学位請求論文の完成を最終目標として、1人の学生に対して教員2名が論文指導にあたります。学位請求論文は、査読付き論文もしくはそれと同等の研究成果を含む必要があり、その審査は、主査1名、副査2名、面接担当2名からなる審査委員会が行います。
<スケジュール>
1年生
4月 |
・入学 |
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2年生以降
後期博士課程に入学後 |
・博士論文予備審査 |
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後期博士課程に入学後 |
・論文指導担当者2名の博士論文提出許可を得る |
博士論文提出後 |
・経済学研究科に博士論文が受理される |