世界を先導する経済人を育てる
留まることを知らない情報通信技術の発達は、人々の知的能力に新しい要求をつきつけています。新しいメディアによって情報へのアクセスがますます容易になるにつれ、これを積極的に生かしつつ高次の情報を自ら創造する力量が問われる時代になったといってよいでしょう。この新時代の潮流に飲み込まれることなく、溢れる情報を的確に精査し、世界経済の行く末をしっかりと見据えることができる自前の目を持つ人材が今まさに必要とされています。このような時代的要請に応えるため、本学部では経済学を武器に国際社会で十分に活躍できる能力を持った次代の経済人の育成を目指しています。
自分に合った経済学の学びの入口
変化の激しい現実の社会で活躍するには、単なる知識にとどまらない思考力を必要とします。しかし、思考力を鍛える道は一つではありません。一般的な仮定・前提から出発して論理的に答えを導く数学的・演繹的能力を高めることもその一つですし、経験的事実を積み重ねて、その教訓に学びつつ、事実の積み重ねから結論を導く帰納的手法もその道の一つです。本学部では、A方式(数学利用)とB方式(世界史または日本史利用)の一般入試方法に対応して、履修タイプA(経済理論・数学先習型)と履修タイプB(経済実態・歴史先習型)という「学びの入口」を二つ用意し、学生一人一人が、より興味がある道にまず学習のウェイトを置いてもらいます。そして4年間をかけて二つの手法を習得し、経済学的思考の総合力を養っていきます。
経済学を究める専門教育
経済学の専門教育は1学年から行われます。1・2学年では、より興味のある道から入って経済学の基礎的な視点と方法を学習します。3・4学年では、学ぶ領域を本格的に広げ、専門性を深めます。経済学の根幹をなす10分野からなる基本科目は相互につながりを持っています。また、大学院修士課程に設置されている科目が基本科目の一部に併設されているので、3・4学年のうちに、大学院で行われるより高度な科目を履修することが可能です。さらに、これらを先取り履修することで、修士課程の早期修了制度によって最短5年で学士号と修士号を取得することも可能です。
目標に応じて選べる3つの柱
経済学部の専門教育には、「研究会(ゼミナール)」、「PCP(プロフェッショナル・キャリア・プログラム)」、「研究プロジェクト」という3つの柱があります。研究会では、少人数クラスで2年間専門分野を深く学び、その成果を卒業論文にまとめます。PCPでは、すべて英語による実践的な経済学教育を少人数で行うことで、国際社会で活躍できる人材の育成を目指します。研究プロジェクトは、学生が自ら選んだテーマについて1年かけて論文を執筆するというコースで、学生に多様な研究の機会を提供することを目的にしています。