慶應義塾大学経済学部・大学院経済学研究科 タイトルロゴ - HOMEへリンクKeio University  Faculty of Economics, Graduate School of Economics Title LOGO - Link to HOME
慶應義塾大学 経済研究所 Webサイトへリンク PEARL Webサイトへリンク
Menu

HOME > 慶應経済について > 教員インタビュー > 佐藤 正樹

教員インタビュー
佐藤 正樹 写真1

専任講師 佐藤 正樹
アンデス植民地史
(ラテンアメリカ)

キャンパスでの試行錯誤を通じて、面白いと思えるものを探しましょう

研究テーマとその出会い

子供の頃から歴史は好きでしたが、南米アンデスという地域を選ぶきっかけになったのは、中学生の頃に出会ったTVゲームです。それはコロンブスの時代をいち航海士として生きる歴史シミュレーションで、当時は意識していなかったものの、研究者が時代考証に携わった、細部に富んだ造りになっていました。スペインとアステカ、あるいはインカといった新旧両大陸の「帝国」は、お互いを殆ど知らない状態で遭遇しましたが、それは一体どんな体験だったのだろう、と遊びながら想像を膨らませたのがそもそもの始まりだったように思います。

研究テーマの魅力、面白さ

現在の私は、スペインがインカ帝国を滅ぼしたその後、17世紀アンデスの歴史を研究しています。具体的には、スペイン人たちはなぜ300年近くも遠く離れたアンデスで支配を維持出来たのか、という問いに答えるために、植民地統治の諸制度がアンデスという現場でどのように運用されていたか検討しています。アンデス植民地史研究の数ある魅力の一つとして、ここでは、史料的な制約が研究手法に広がりをもたらす点を挙げたいと思います。これは、文書史料の残存状況が良くないため、過去に迫るための研究活動が不可避的に考古学・言語学など歴史学の隣接諸分野にはみ出してくことを指しています。テーマそのものの面白さに加えて、そのテーマをどう掘り下げていくか、というアプローチについても刺激にあふれた分野だと感じています。

学生へのメッセージ

最早うんざりするほど聞かされてきたかも知れませんが、学生時代は好きなだけ勉強できるという意味で、得難い時間です。皆さんにはこの時間を十分に活用して欲しいと思います。まずは自分に響く、面白みを感じられる学問が何か、関心の赴くままに授業を試食していきましょう(つまらなければ放り投げても良いと思います。必修科目の場合は、単位だけはとりましょう)。その過程で自分が夢中になれることの輪郭を定めていければ良いと思います。たとえそれが勉強でなかったとしても、そのことが分かっただけで上出来です。皆さんがキャンパスでの試行錯誤を楽しめるよう願っているし、応援したいと思っています。

(2019年12月取材)

プロフィール

佐藤 正樹 写真2
    

2005年

東京大学文学部卒業

2008年

東京大学大学院総合文化研究科修士課程 修了

2014

東京大学大学院総合文化研究科/博士課程 単位取得退学

東京医科歯科大学、日本大学ほか非常勤講師を経て2019年4月より現職

※プロフィール・職位は取材当時のものです

To Page Top