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教員インタビュー
山田 浩之 写真1

准教授 山田 浩之
開発経済学、
応用ミクロ計量経済学

自分の道は自分の納得の行くやり方で見つけて進んでいく。
それがたとえ遠回りのように思えても。

研究テーマとその出会い

開発経済学という、発展途上国・新興国を対象とした研究を主にやっています。亡くなった中学時代の恩師が「山田はそのころから国際公務員になりたいと言っていた」と仰っていました。ですので、研究テーマへの関心は少なくとも中学校くらいに遡るのかもしれませんが、今となっては記憶も曖昧で上手く説明出来ません。大学時代は、発展途上国の仕事に携わる国際機関か研究者になれれば良いなと漠然と考えていました。でも現地での経験がありませんでした。そのため、大学卒業後、青年海外協力隊でザンビアの田舎にある現地の中・高校で2年間教師をしました。辛いことも楽しいこともたくさんありました。

研究テーマの魅力、面白さ

私の場合、テーマの性質もあるとは思いますが、純粋な研究ではなくアフリカでの現場経験から入ったこと、ザンビアの田舎生活で貧困というものを毎日如実に見ていたことから、正直研究していてしんどいという思いはしても、面白いという感情を持ったことはあまりない気がします。でも、自分で現地調査を計画し、データを集め、それをもとに論文を書くというプロセスは、生き物の成長を見ているようで醍醐味がありますね。勿論このプロセスも長くてしんどいものではありますが。

学生へのメッセージ

見出しの言葉の通りです。自分の将来は自分で考えて、自分の納得いくやり方で切り開いていってください。それが少しくらい遠回りでも構わないと思いますし、日本もそういった人材を許容する社会に徐々にですがなってきていると思います。ひょっとしたら今後は活躍の舞台を日本に限定する必要すらないのかもしれません。学部生時代というのは、夢があってもまだ手が届かなくて、とてももどかしい時期でもあるかと思います。そのもどかしさをエネルギーに変えて「いつか見てろよ」という気概で日々頑張ってほしいですね。私も負けずに頑張ります!

(2016年1月取材)

プロフィール

山田 浩之 写真2

1997年

慶應義塾大学経済学部卒業

1997年

青年海外協力隊 (ザンビア、理数科教師)

2002年

東京大学大学院経済学研究科修士課程修了

2008年

シカゴ大学大学院経済学研究科博士課程修了(Ph.D.)

2008年

国際通貨基金(International Monetary Fund, IMF)
大阪大学国際公共政策研究科専任講師・准教授を経て2015年より現職

※プロフィール・職位は取材当時のものです

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