慶應義塾大学経済学部・大学院経済学研究科 タイトルロゴ - HOMEへリンクKeio University  Faculty of Economics, Graduate School of Economics Title LOGO - Link to HOME
慶應義塾大学 経済研究所 Webサイトへリンク PEARL Webサイトへリンク
Menu

HOME > 慶應経済について > 教員インタビュー > 一上 響

教員インタビュー
一上 響 写真1

教授 一上 響
マクロ経済学、国際金融論、ファイナンス

次々と現れる経済の謎に挑む(のはとても楽しい!)

研究テーマとその出会い

前職の日本銀行では、経済予測やモデル開発のほか、その時々の分析の必要に応じて研究をしてきました。様々な部署の間で異動したほか、国際通貨基金に出向したこともあって、研究テーマも多岐にわたることになり、インフレ、生産性、為替レート、長期金利、金融政策、金融規制、資本フロー、気候変動などの論文を書きました。

研究テーマの魅力、面白さ

経済では、不思議なことや、どういう政策で対処していいかわからないことが次々と出てきます。そこで世界の研究を探してみると、研究者たちのさまざまな説明や提案に目から鱗が落ちることがしばしばです。一方で、これまでの研究にはない新たなアイデアが浮かぶこともよくあります。世界中で、そして人類史上で、自分が初めて答えを出すかもしれないというこの瞬間は、とても興奮します。そして、それが学界で認められ、経済政策の議論に影響を与えたときには、なんとも誇らしい気持ちになります。
経済学はそんなに役に立つのかと疑問に思う人もいるかもしれません。実際、まだまだ多くの難問が残っており、適切な政策を見いだせていない問題も少なくありません。それでも以前と比べれば大きな進歩を遂げており、わからなかったことが随分わかるようになっています。かつては机上の空論のような理論が多かったと私も感じていますが、現在では様々なデータが利用可能になっており、経済学はデータに基づく科学的な分野となっています。

学生へのメッセージ

さかのぼって自らの学部時代を振り返ると、特段に勉強熱心でもなく、学者になるなど夢にも思っていませんでした。ところが、大学4年生のとき、就職活動を行っているさなかに金融工学に出会い、これを勉強しようと大学院に進むことにしました。そして、この分野で修士論文を書いたあと、就職した日本銀行の派遣留学ではじめて経済学を本格的に勉強し、金融経済の研究の面白さにすっかり魅入られてしまいました。学生の皆さんには、こうした面白さを少しでも多く伝えられたらと考えています。

(2022年1月取材)

プロフィール

一上 響 写真2

1995年

東京大学工学部卒業

1997

東京大学大学院工学系研究科修了 工学修士

1997

日本銀行入行

2005

カリフォルニア大学サンディエゴ校経済学部修了 Ph.D.

日本銀行企画局企画役、国際通貨基金金融資本市場局シニアエコノミスト(出向)、調査統計局経済統計課長、同局経済調査課長、金融機構局参事役、那覇支店長などを経て2021年より現職

※プロフィール・職位は取材当時のものです

To Page Top