慶應義塾大学経済学部・大学院経済学研究科 タイトルロゴ - HOMEへリンクKeio University  Faculty of Economics, Graduate School of Economics Title LOGO - Link to HOME
慶應義塾大学 経済研究所 Webサイトへリンク
Menu

HOME > 慶應経済について > 教員インタビュー > マッケンジー, コリン

教員インタビュー
マッケンジー, コリン 写真1

教授 マッケンジー, コリン
計量経済学

半学半教ではなく全学の教員人生

経済学部での教員生活の思い出について

2003年4月に慶應義塾大学経済学部の教授として着任しましたが、その前までは慶應や慶應の先生・学生についてほとんど何も知れませんでした。大きな冒険でした。実は2003年4月より20年間の勉強期間が始まりました。慶應しか知らない先生もいれば、慶應の学部教育のみや大学院教育のみを受けた先生もいるし、私のように全く慶應の教育・研究と縁のない先生も当然いました。上下関係をどの程度意識するか、物事をどのように考えるかということが多少この背景によって異なることにわりとすぐに気つきました。福澤先生の言葉やお話が学部会議等で紹介されると、なかなか対応できませんでした。

慶應での転換点の一つは国際センターの副所長や所長となったときでした。国際センターの本来の仕事をやりながら、国際センターの職員と色々な話ができるようになり、慶應の事務組織という別な世界の一部を知ることになりました。職員も色々な悩み(特に子育てについて)もあり、物事の決め方について不満もある場合もあり、色々な面白い内部情報も持っています。慶應のために、一生懸命に務めていることで何回も感動しました。

CEMSプログラムは三十数校の大学・ビジネススクール(慶應を含む)によって構想され、Master of International Management(MIM、国際経営修士)を提供しているコンソーシアムです。慶應では経済学研究科、商学研究科、メディアデザイン研究科と慶應ビジネススクールが協力して、慶應のCEMSプログラムを提供します。画期的な協力関係です。私は経営や国際経営を全く知らないにもかかわらず、慶應のCEMSプログラムの設立からずっと関わりました。経済学研究科や他の研究科の先生と議論したり、学生を選考したり、経済学研究科、CEMS事務局や他の研究科の事務の方とお話ししたり、他大学の先生や事務の方と話をしたりする機会を提供してくれました。色々な意見や考え方とぶつかることになりました。弱い「中央政府」のある連邦国のようなCEMSの組織運営はなかなか難しいですが、CEMSとのかかわりが色々な意味で大変勉強になりました。国際会議になると、色々な英語が飛び交っているし、色々な考え方もあり、各大学の方針によってものをいう先生・事務のかたもいたり、国の規制がかなり異なる場合もあり、ものを決める時、ジグソーパズルのように解決策を想像する必要があります。私の学者の人生のなかで、CEMSとのかかわりが最高のものでした。

プロフィール

マッケンジー, コリン 写真2

1981年

オーストラリア国立大学経済学研究科博士後期課程入学

1986年

オーストラリア国立大学経済学研究科博士後期課程退学

1987年

Ph.D.(オーストラリア国立大学)

1987年

オーストラリア国立大学経済学部経済学科講師

1989年

大阪大学経済学部助教授

1994年

大阪大学大学院国際公共政策研究科助教授

2000年

大阪大学大学院国際公共政策研究科教授

2003年

慶應義塾大学経済学部教授

※プロフィール・職位は取材当時のものです

To Page Top