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研究プロジェクト

江戸東京の水運の変遷―運河に注目して資料を紐解く―

[自発展開型]
瓜生 全克(経済学部3年)
指導教員:伊藤 行雄

要旨

徳川家康と江戸幕府は、江戸開発の際に積極的に運河網を築いた。運河は江戸城・城下町建設だけでなく、その後江戸の経済活動にも欠かせないものとなる。こ のように江戸は水運を活かした街づくりをすることによって、100万人の人口を支える巨大な都市へと成長する事ができた。明治時代以降の近代化のなかで、 東京はさらなる拡大をみせ物流もますます盛んになるのだが、それを支えたのも水運であった。明治以降は衰退したと考えられがちな水運であるが、江戸の財産 を受け継ぎ陸上運輸を補完しながら戦後まで活用され続けた。特に水運は、鉄道・入港船舶との接続、隣県への直接運輸など様々な形で長期にわたって利用さ れ、移動する物資も多種にわたった。モータリゼーション化によって戦後急速に衰退する過程も含めて、本稿の後半では明治から昭和にかけての河川の埋め立て に関する統計資料等を駆使することによって、東京の運河網と水運の変遷を明らかにするつもりである。

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