教員インタビュー
研究プロジェクトa/bを担当して
細田衛士
研究プロジェクトを担当するのは、今年度で2年目です。研究プロジェクトでは、学生が課題を精選し、かなり突っ込んだ探求を行うため、指導する立 場としても真剣さが増します。そればかりでなく、気持ちがワクワクしてくるのです。学生の研究が新たな展開を遂げ、思ってもみなかったような成果が得られ たときには、こちらまで思わず「万歳!」と叫びたくなります。もちろん、研究の道は平たんではありません。「これはダメかな」と思うようなときもあること でしょう。学生と教師が協力することによって、こうした壁を乗り越えることが重要なのです。しかもマンツーマン指導という恵まれた環境の中での「半学半 教」なのです!
1年という限られた時間ですが、凝縮した時間の中で研究を完成させる喜びを味わって頂きたいと思います。
(環境経済学/2014年5月取材)
新島進
ともかくも論文作成に特化したのが研究プロジェクトですね。一年をかけ、ひとつの論文を教員と受講者がともに「育てていく」感覚があります。原稿 のやりとりのなか、発想は豊かになり、論理が整理されていく。その成長と、受講者の努力を見守ることができるのはなによりの喜びです。また、どんなテーマ でも学際的な考察の対象にできるのもこのプロジェクトの特色でしょう。昨年度、私と受講者がとりくんだのは「男の娘」というエロゲーの表象でした。問題を 提起し、資料を読んで論考を言葉にする――これこそが学問の本質、学生の本分にほかなりません。「研プロ」はその実践の場です。大学生としての矜持を持ち たい塾生に挑戦を勧めます。
(フランス文学/2014年5月取材)
コーディネーターと、研究プロジェクトcを担当して
津田眞弓
研究プロジェクトを担当して、ゼミで書く卒論と違うおもしろさがあることがわかりました。何しろ、自分で研究の企画を立てて、一年間私に勉強を教 えて下さいと先生に頼みに行くところから始まります。履修者はまさに自分でプロジェクトをマネジメントしていくのです。これはきっと社会に行っても役立つ 経験になると思います。ですから、ゼミと平行して履修する人も多いです。経済学の別の手法を学びたいという人、経済学と別の学問をする人。英語で論文を書 く人。あるいは体育会で忙しいからと、こちらに卒論を書きに来る人。2年続けて、卒論相当の論文を2本書く人。いろいろです。知りたい、勉強したいという ことに蓋をしない。創作もOKなのだから、本当に懐が深いでしょう? 成果発表会(プレゼンテーション)は公開ですので、興味ある人はぜひ聞きに来てく ださい。
(日本文学/2014年5月取材)