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キャリア
中尾哲郎 写真1

株式会社テレビ東京ダイレクト 取締役 中尾哲郎

応用力のある考え方の基礎を学ぶ、それが経済学部。

中学時代の夢が叶った。今は、まだチャレンジしている真っ最中。

入社以来ほとんど番組の制作現場、ディレクターからプロデューサーという仕事をやっていました。途中一時期、日経新聞に出向して新聞記者をやった り、営業で番組セールスをしたりといった時期もありましたけれども、おおむね番組の制作企画をやり続けていました。2003年からは、劇場用映画の出資、 買い付けという仕事をしています。僕のキャリアそのものは番組の制作で、それは中学時代からやりたかった夢が叶った形ですね。番組を作っていて、自分でも それなりの作品を残せてきたかなと思っています。
最近の例で言えば、いまだに続いているのは97年にスタートした『おはスタ』という作品で、毎朝7時からやっている子供向けの番組ですね。それから94年 にスタートさせて、現在も続いている『開運!なんでも鑑定団』という作品を生み出すことができたこと。また、それがまだ残っているということに誇りを感じ ていますね。それから、2年前から携わっているコンテンツ事業では、ちょうど2005年にアカデミー賞を受賞した『ミリオンダラーベイビー』という作品を 苦心して、買付けることができたのが大きな仕事だったかな、と思いますね。ほかには、テレビ東京でボケモンというコンテンツがあり、それの映画化というこ とで、映画出資については、大きな柱を持ちながらそれ以外の部分で、今はいろいろなチャレンジをしている真っ最中ですね。

お互いに支え、刺激しあえる。慶應だから、今の友を得られた。

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映像が大好きで、学生時代はひたすら映画を見たり、つくったり、というのが生活の軸になっていて、大学生活のなかで一生の友を得ることができまし た。授業があり、ゼミがあり、クラブがあり、それぞれのテーマの中で議論を戦わせたり遊んだり。そんな経験の中で沢山の友人ができ、いまだに、お互いに支 えあい、刺激しあうことができる、っていうのは非常にありがたいと思いますね。慶應義塾大学出身者の結束の強さは、他大学では類を見ません。これは、慶應 出身者のほとんどが口を揃えて言う特長です。
当然、慶應は理財科っていうイメージもあったんですけれど、福澤諭吉先生が、日本の近代における経済システムや、マスコミュニケーションシステムをつくら れた、おそらく最も核になる学部ではないかと思うんです。その一番根っこにある学部で自分が何を得られるか、というのが一番楽しみで経済学部を選んだ、ということがありますね。

応用力の高い経済学。ヒット番組は、経済理論から生まれた。

経済学部では具体的に、「これがミクロ経済学だよ、これがマクロ経済学だよ」っていうものではなく、世の中に出て、仕事や生活の中で全てのことを応 用して判断していくための基礎を学んだと思います。経済学部というのは、具体例を読み取るための手段やノウハウは君たちに与えるから、あとは自分達で読み 解く力をつけなさい、という感じですね。だから、応用が非常にききやすい。その応用性の高さも、学部を決める時の判断材料のひとつになったし、社会に出て からも実感しています。経済学部では、その辺のノウハウ本にあるような明日すぐ使える知識ではなく、全体像を眺める視点と、それを分析する知識を得られま した。経済学はしっかり応用さえできれば、実際に社会に出た時に非常に使える学問ですね。
たとえば『開運!なんでも鑑定団』を例にとると、鑑定団の基本的な値段のつけかたという部分の発想は、価値インフレのバブル経済が崩壊後の日本で、「物の 持つ真の価値は何か」という疑問からです。限界効用の逓減の法則や「神の見えざる手」など、さまざまな経済理論的アプローチが入っているんです。何がどう いう流行の中で動いているとか、テレビの放送の中でこういった傾向の番組が増えているかとか。マクロの見方ができると、そういった大きな流れが、世の中の 景気動向とリンクしているというのに気付く訳です。それに気付いたら勝ち。気付いたら、その次を読めばいいんですから。その読み方っていうのを、経済学で は教えてくれるんです。
明日使える知識も大切。でも、大学で学ぶものというのは、使い捨ての知識ではありません。やはり、全般的要素と応用力の高い学問を選ぶべきだと思います。それが経済学。あとから、非常に使い勝手が良い学問になってきますよ。

(2005年5月25日取材)

※プロフィール・職名はインタビュー当時のものです。

プロフィール

1979年

慶應義塾大学経済学部卒業

1979年

東京12チャンネル(現・テレビ東京)入社
制作現場にて番組づくりをし、代表作としては『おはスタ』『開運!なんでも鑑定団』

2003年

同社コンテンツ事業局にて劇場映画の買い付け、出資を手掛ける

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