授業紹介:経済史
専門教育基礎科目|経済史入門/経済史概論
経済や社会のシステムと人間の活動を歴史的に明らかにする。
経済史は、経済や社会のシステムを歴史的に考察し、人間の経済生活の歴史的変化を、マクロとミクロの両方のレベルから解明する学問です。
三田の専門課程では、日本経済史、アジア経済史、欧米経済史の基本科目をはじめとするさまざまな経済史や社会史の関連科目が設置されています。これらの講義を通じて、世界のさまざまな地域や国の経済と社会を歴史的な流れのなかで学ぶことができます。
「日本経済史」は、17世紀の徳川社会の成立前後の時期から1970年代までの約400年間にわたる日本経済の変化をマクロ的に概観します。この講義は、「いつでも、どこでも」を基本にインターネット上で学習することができる慶應義塾ではじめてのe-learningによる授業で、学生は自分のスケジュールにあわせて勉強できます。
「アジア経済史」は、近代の東アジアにおける社会と経済の諸問題を多面的な視点から検討します。具体的には、18世紀以降の巨大な人口に支えられている中国経済を人口と開発などの視点から、さらに中国・日本・東南アジア・南アジアなど近代におけるアジア諸地域間の国際関係を比較史的観点から考察します。
「欧米経済史」では、時間的には中世から現代までの長い期間を、空間的にはイギリス、フランス、ドイツなどの西欧や中欧だけでなく、ロシアを含む東欧をもその対象とします。人口、家族、資源・エネルギー、環境、戦争などといった身近な社会問題とのかかわりを重視しながら、諸国の経済史を比較します。