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カリキュラム

授業紹介:自由研究セミナー

総合教育科目|自由研究セミナー・地理学

ネットの情報に頼らない、現地での情報収集にこだわる。

「自由研究セミナー」は、講義形式の授業では実現しにくい学生と教員の双方向コミュニケーションの貴重な場です。自然地理学を専門とする私は、講義科目の「地理学」を担当する一方で、“防災と環境保全のための自然地理学”というテーマで「自由研究セミナー」を開講しています。この授業の特色は、専門課程に進む前の学生が、自分たちの関心のあるテーマについての調査や発表・討論を通じて、自由に学ぶことができる点にあります。

私のセミナーの中心は、学生が現段階でできる範囲で、個人でテーマを決めて夏休みを利用して調査を行い、秋学期にその成果を発表すること、およびその内容について全員でディスカッションを行うことにあります。学生が調査を行うにあたっては、「“現地”に出かけること」を重要視しています。インターネットなどで多くの情報が得られる時代ではありますが、どんなことでも自分の目で直接確かめるという経験が必要と考え、このような方針で進めています。春学期には、個々の学生が関心を持っているテーマについて、それぞれ関連した図書を自分で選定した上で、その内容を紹介してもらっています。

下の表は、今まで学生が行った発表のタイトルの一部を示したものですが、そのテーマは実に多岐にわたっています。教員がテーマを絞らず、学生主体でテーマを選定してもらった結果、荒削りながらも、それぞれの学生の個性が生きた内容になっていると思います。また発表者以外の学生にとっても、仲間の発表を聞くことで、調査や発表の内容・方法について学ぶ点が多いようです。したがって、質疑応答も活発に行われ、授業全体が活性化していくのがよくわかります。発表の内容はレポートにまとめて提出してもらっていますが、最後には全員のレポートをまとめた冊子を作成して学生に渡しています。

こうした各自2回の発表以外に、身近な環境を知るという観点から、日吉キャンパスの地形をテーマにした地形図・空中写真判読、野外観察の実習も行っています。

「自由研究セミナー」での経験が、学生の皆さんの今後の大学および社会生活に生かされることを望んでいます。

発表テーマ
  • 屋久島の環境保護と世界遺産制度
  • 植物園の社会教育について
  • 自転車で「脱クルマ社会」 -ヨーロッパの新しい環境政策と日本の将来-
  • 燃料電池車の現状と可能性
  • 風力発電と環境
  • 雪氷冷熱エネルギー -札幌市の事例より-
  • プラスチックリサイクルについて
  • ボルダーの自然 -再生可能エネルギーの可能性-
  • ドイツエコシティツアーレポート
  • Smart Growth
  • みなとみらいのあゆみ -土地変遷に焦点を当てて-
  • 本州最南端 和歌山県串本町をみつめる
  • 自動車道・鉄道の建設と地域発展との関係の検証 -三重県上野市を例にして-
  • 東アジアの都市交通
  • 先端自動車安全デバイス
  • 鉄道の安全対策
  • トンネルの仕組みと発展性
  • 日本におけるエスニックタウンの現状と課題 -新大久保と池袋を歩いてみて-
  • 火山と観光の関わり -浅間と箱根-
  • 日本における震災への対応について -現状とその課題-

(教授 松原 彰子)

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