三田の山へようこそ!
日吉の森を出ると、みなさんは経済学の樹木が豊富に生い茂る三田の山へと歩を進めていくことになります。
三田では、みなさんは「経済理論」「経済史」そして「経済政策」という3つの大きなフィールド(柱になる分野)を中心に歩き回りながら山を登っていきます。経済の状態の変化や、そうした変化に対する人々あるいは会社の反応は、実はある決まりごとにしたがっています。この決まりごとを明らかにするのが「経済理論」というフィールドです。他方、人々の暮らし方、モノをつくったりおカネと交換したりする活動の仕組みや発展の姿は、時代や地域で大きく異なってきました。これらを具体的に明らかにしていくのが「経済史」というフィールドです。さらに、「経済理論」や「経済史」によって明らかにされた知識を、私たちが現在直面する問題の解決に応用するのが「経済政策」というフィールドです。経済の決まりごとや歴史を知り、深く考えることは、国の政策や会社の意思決定が間違うことを防ぐのに役立つだけでなく、私たちの生活を守り、より豊かにするためにも、とても大事なことです。
みなさんに効率的にバランスよく登ってもらえるように、山にはフィールドを少し細かく分けた案内板(基本科目群)が出ています。でも私たちは、気になる場所が見つかったら、そこで思い切り探検してほしいと思っています。そのために、ある問題について深く突っ込んだ内容やタイムリーな分野が学べるたくさんの場(特殊科目)と、仲間たちととことん話しあえる場、そしてみなさんが世界中のどんな場所でも活躍できるように知見を深める機会が用意されています。
「三田の山へようこそ」…三田の山を登りきったとき、みなさんは知的体力に自信をもって、それぞれの進路へと力強く踏み出していくことができるでしょう。
(経済学部 三田学習指導主任 駒形 哲哉)