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HOME > 経済学部 > 研究プロジェクト > 活動記録・研究成果 > 2006年度 研究成果 > 街における美術館の役割―美術館の歴史と地域開発の視点から―

研究プロジェクト

街における美術館の役割―美術館の歴史と地域開発の視点から―

[自発展開型]
深尾 亮太(経済学部3年)
指導教員:伊藤 行雄

要旨

美術館とは、芸術作品と人とをつなぐ空間であり、都市に文化の流れを作り出す重要な場である。本研究では美術館本来の魅力の探求と都市における役割につい ての考察を行った。前半では、美術館の定義と成立史を探り、西欧では公共における「美術館」は市民自ら獲得した内部発生的な概念であったのに対し、日本で は「収集」という概念はあったものの、美術館の機能は近代化と共に西欧からの輸入による、外部流入的な概念であるという相違点が考察できた。また、時代の 変化に伴う美術館機能の多様化や美術館の評価方法等、現在の美術館を取り巻く環境を探る事が本稿の後半の目的でもある。最後に美術館の機能だけでなく、美 術館による地域開発それ自体にスポットを当て、都市における美術館と人との多面からの(経済的な価値)関係を追及した。一連の考察から、美術館を巡る文化 的背景や現状(観客や施設等)を適切に把握し、美術館はこれからの街づくりに重要な意味があるという結論に至った。

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