日本人と庭園―西洋庭園との相違から見た日本庭園の独自性―
[自発展開型]
山口 順子(経済学部3年)
指導教員:伊藤 行雄
要旨
本研究では、日本庭園独自の様式や美を明らかにすることが主な目的である。その際、日本の庭園と対極的に感じられるヨーロッパの庭園を取り上げることで、日本庭園の独自性を際立たせている方法を取っている。庭園というものは木、石、水などの自然物で構成されているが、いかに自然らしく見えようと、人為的に造形されたものである。人が何を想って庭をつくったのかなど、歴史的な視点を取り入れながら、日本の庭園とは何かという問いを中心に答えるのが論考の目標である。
本稿の論点としては、主に三点挙げられる。まず、日本の庭園は明らかにヨーロッパのものとは異なるものであり、それは人々の自然への接し方によって差異がうまれているということ。そして、日本人の自然の捉え方、自然観は、日本の独特な国土や風土によって生まれ出てきたということである。そして最後に、主に禅の思想によって、今日でも私達が日本庭園と言われてまず思い浮かべるような、極めて簡略化・抽象化された庭園様式が発達したということである。