都市の実態と人々が抱く都市イメージの差異の考察
[自発展開型]
本田 さやの(経済学部3年)
指導教員:河田 幸視
2008年2月29日
要旨
本稿では2つの問題意識を軸に研究を行った。一つは、人々は東京の街に対してどのようなイメージを持っているのか、そしてそのイメージは街の現状とどのくらい異なっているのかということである。2つ目に、人々が快適と感じる街はどういったものであるのかということである。そこで、アンケート調査によって得られたデータと街に関する統計データを比較し、その差を明らかにした。アンケート対象地には、東京23区をクラスター分析にかけ抽出した新宿区、中央区、葛飾区、大田区、世田谷区を選んだ。アンケートは11月下旬から1月上旬にかけて午後の時間帯で実施し、141名から有効回答を得た。その結果、人々の街へのイメージと実際の街のデータは必ずしも一致するわけではないことを導き出した。また人々が快適と感じる街の傾向を明らかにした。