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研究プロジェクト

クールビズはいつ始まったのか―普及を促す社会条件―

[誘導展開型]
増田 竜(経済学部3年)
指導教員:長田 進
2009年2月25日

要旨

本論文は、クールビズという社会変革キャンペーンの普及の背景にあった社会条件の考 察を通して、社会変革キャンペーンにおいて、キャンペーン実施時の社会条件が成功を左 右する重要な要素であることを明らかにすることを目的として書かれたものである。

まずクールビズとはそもそもどんなものなのかをその意味を定義づけた。その上で、各 自治体と政府の施策、地球環境問題への世界的な関心の高まり、日本企業におけるCSR へ の関心の高まり、紳士服市場の思惑の4 点をクールビズ普及の主要な要因として挙げ、そ れぞれ如何に影響を与えたのか考察を加える。

本論文により明らかになったことは、クールビズの普及は実施主体である環境省の施策が 巧妙であったということよりもむしろ、環境問題への関心の高まりや、企業の社会的責任 を問う風潮など社会条件に加え、地方自治体や紳士服市場などのお膳立ての上に実現した ものであるということだ。ゆえに、社会変革キャンペーンが成果をあげるためには、その 時代の社会条件を充分に理解したうえで、関係機関を巻き込むような施策を行う必要があ ることが明らかとなった。

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