ランキング作成による東京23区の再検証
[誘導展開型]
冨田侑佑(経済学部4年)
指導教員:長田 進
要旨
東京23区それぞれを1つの「市」と捉え、経済や住みやすさの視点に立ったランキングを作成し、東京23区の内部構造について再検証を行うことが本論文の目的である。まず、既存のランキングモデルを東京23区に当てはめた結果を回帰分析によって分析を行い、既存モデルを東京23区に当てはめた時に生じる問題を抽出した。問題があったものは統計的に有意な指標を増やすことを目標に修正を行った。このようにして作成されたランキング結果をもとに分析を行った結果、東京23区は中央・東部・西部で特徴が大きく異なることが判明した。そして、将来的に豊島区・中野区・目黒区の集積性が相対的に向上し、北区の住居水準が相対的に向上した場合、東京23区は完全に中央・東部・西部で特徴を分けることができることも判明した。その他、文京区はどのような戦略をとっても東京23区の中で独特の特徴を持つ区であることも同時に分かった。