変革期において発揮されるリーダーシップの分析 ~リーダーと組織の特性に注目して~
[自発展開型]
赤木恵理夏(経済学部4年)
指導教員:太田聰一
要旨
リーダーシップに関する書籍、研究を複数見ても、まったく同じタイプのリーダーシップを推奨するものを見つけるのは難しい。本研究では、この「リーダーは、どの場面でどのようなリーダーシップを用いるべきか?」という問いに対して、自分なりのモデルを提唱して取り組むことで、リーダーとリーダーシップの間に新しい関係を見つけるということを目的としている。リーダーシップの分類に関しては、それが発揮される対象を考慮し、知識重視、環境重視、人重視のリーダーシップという3つに大別した。また、現在または過去に何らかの変革期を経験した102名のリーダーを対象とし、その人物の特性、企業の特性、変革期のタイプの各々を考慮し、その際に用いられたリーダーシップとの関係を、クロス表と回帰分析を用いて分析した。その結果、各特性と用いるリーダーシップの関係に、いくつかの興味深い傾向が見られた。