授業紹介:日本経済概論
「学問によって自分の頭で考えることのできる人を育てる」のが慶應義塾の教育方針である。考える力を養うための決定的な方法があるわけではないけれども、何か1つの学問(discipline)を系統的に学び、その修得に努力することが比較的に有効であることが知られている。この意味で、考える力を養うために、自分の頭でものが考えられる人材になるために、これから経済学を学んでいくことになる(1つの学問としては、本来は哲学でも法学でもいいが、経済学部に入学したから経済学になる)。
こうした意図から学ぶ経済学は、(もちろん覚えなければならないことはたくさんあるが)暗記科目ではない。とりわけ本講義では、単なる知識の提供を目的とはせず 、経済学に通底する論理(logic)の理解を促すことに力点を置く(単なる知識であれば、自分で本を読むなり、ネットで調べるなりして修得可能であるので、大いにそうした努力はしてもらいたい)。 そして、より本格的な経済学学習への道案内としたい。