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HOME > 経済学部 > 研究プロジェクト > 活動記録・研究成果 > 2006年度 研究成果 > 携帯電話のナンバーポータビリティおよびメールアドレスポータビリティの導入に伴うキャリアのシェア変化分析

研究プロジェクト

携帯電話のナンバーポータビリティおよびメールアドレスポータビリティの導入に伴うキャリアのシェア変化分析

[自発展開型]
宮崎 綾子(経済学部4年)
指導教員:グレーヴァ 香子

要旨

2006 年10 月24 日,日本ではナンバーポータビリティ(MNP)が導入された.この制度の導入目的は,硬直状態にある携帯電話業界の競争活性化のためにある.しかし,この 制度は当初の予想ほどその効果はもたらされていない.効果が現れなかった理由として,メールアドレスのポータビリティが行えないのが理由ではないかと考え た.そこで,この論文ではナンバーポータビリティとメールアドレスポータビリティ(MNAP) が導入されたケースの分析の前にまず,日本の携帯電話の歴史をたどりMNP 導入前の日本の携帯電話の価格決定のメカニズムの分析を行った.また同時に,日本人にとってメールというツールが必要 であるということを社会学的側面から分析した.そしてこれらのことをふまえた上で最後に,MNAP が導入された場合の分析を行い,価格競争は促進され,またシェアに関しては完全にMNAP 以前のシェアを維持することは難しいということを明らかにした.

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