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教員インタビュー
三嶋 恒平 写真1

准教授 三嶋 恒平
工業経済論、中小企業論、国際経営論

何事にも挑戦してみよう。そして、考えよう。

研究テーマとその出会い

発展途上国の工業化と企業の国際戦略・組織的な進化を研究テーマにしています。そもそも、途上国の人々に経済学という専門を通じて何らかの貢献をしたいという思いから研究を開始したものの、今日に至るまで途上国の人々に励まされ勇気づけてもらってばかりであり、企業や官庁の方々に経営や組織のありようについて教えてもらってばかりです。研究動機の達成にいまだほど遠いのが現状ですけれども、一歩一歩進んでいきたいと考えています。

研究テーマの魅力、面白さ

途上国経済と企業戦略・組織の理解において、オートバイという1つの製品に着目していることが私の研究の特徴の一つかもしれません。発展途上国では日本にいると想像できないほどにオートバイが普及するとともに、人々の生活に密着し使用方法も外観も現地に適応しています。しかしながら、多くのオートバイに冠せられているのは日本企業のブランドです。このようなオートバイに表出する、ローカルさとグローバリゼーションというギャップは一体何を主体として、どのようなイノベーションと競争から発現し、いかなる産業形成の帰結をもたらすのでしょうか。こうした点について、東南アジア、南アジア、南米、アフリカとエリアを拡大させながら、考察を深めています。

また、グローバル化の進展に伴う途上国の工業化の特徴の1つとして、外資系企業が主体となりつつあることが挙げられます。こうした工業化は企業間関係や企業と地域経済の関係において、日本の中小企業を巡る構造や地方経済の現状とも類似していると私は考えるようになりました。そのため、近頃は大田区や熊本、東北といった日本の地域経済にも関心を強め、中小企業を主体とした地域活性化についても取り組んでいます。

上記のような考察に際して、私は企業や省庁、販売店へのフィールドワークを繰り返しています。現場に足を運び、そこの様子を色々な角度からうかがい、そこにいる人たちから話を聞き、その解決策を考えることは知的好奇心を刺激し、純粋に楽しいものでもあります。その一方で、現場を訪れると、人々から多様な問題が提起され、そうした現場の問題をどのように理解したらよいのか、悩み続けることにもなります。

学生へのメッセージ

学生の皆さんには、是非、多様な経験を積んでもらいたいと思います。というのも、どのようなものごとであれ、現地に行き、現物を確認し、現実を理解しようとすることは大事なことであると私は考えているからです。こうした姿勢は、目的が曖昧になってしまったり、非合理な行動が増えたり、予想以上に時間がかかってしまったりするかもしれません。しかし、現場における知見や経験に基づいて、自分自身で課題を発見し、それについて考え抜いたことで得られる成果は大きなものとなるでしょう。そうしたとき、大学で学んだことは考えるための重要な土台となるはずです。

(2013年12月取材)
※プロフィール・職位は取材当時のものです。

プロフィール

三嶋 恒平 写真2

2002年

東北大学経済学部卒業業
東北大学大学院経済学研究科博士課程前期、
日本学術振興会特別研究員(DC2)を経て

2008年

東北大学大学院経済学研究科博士課程後期修了。博士(経済学)。

2008年

熊本学園大学商学部経営学科講師、准教授を経て、

2013年

慶應義塾大学経済学部准教授

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