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教員インタビュー
鎌田 由美子 写真1

専任講師 鎌田 由美子
美術史学、とくにイスラーム圏の美術史

美術作品や工芸品を通じて歴史や文化について思いを馳せる楽しみを知り、幅広い教養を身に付けてほしい。

研究テーマとその出会い

私は美術史学、とくにイスラーム圏の美術史を専門にしています。これまでイランの写本絵画や、イランやインドの染織品や絨毯などを研究してきました。現在は東南アジアや日本とイスラーム美術のかかわりに関心があります。イスラーム美術に関心持つきっかけは、子どものころに3年間、パキスタンのカラチに住んだことです。街に並び立つモスクや、バザールで売られる精緻な細工を施した工芸品、繊細なデザインの絨毯、刺繍やミラーワークで飾られた鮮やかな衣装などを目にして、それらを身近に感じて生活していました。カラチの治安は悪く、父がヨーロッパや中東などへ出張する際には家族を伴ったため、各地の建築物や美術品を目にする機会があり、そうしたことが美術史への関心につながったのかもしれません。その後、イスラーム美術史を勉強する目的で、ロンドン大学東洋アフリカ学院に派遣交換留学の機会を得たのですが、さらに勉強を続けたいと思い、現在に至っています。

研究テーマの魅力、面白さ

イスラーム美術研究は、イスラーム圏の美術を対象としているため、研究対象が広く、研究上の関心が尽きることがありません。また、イスラーム美術史は、西洋美術史に比べると研究の歴史が浅く、分かっていないことが多いのですが、その分、日進月歩で研究が進んでおり、自分自身の研究によって学界に貢献できる余地も大きい分野です。メトロポリタン美術館のイスラーム美術部門で2年間、研究員をしていたのですが、有名な作品であっても意外と研究されておらず、自分の発見を論文などにまとめることができました。作品が作られた当時の文化や社会状況などを明らかにしていくことに大きなやりがいと面白さを感じます。

学生へのメッセージ

慶應の充実した交換留学やダブルディグリー・プログラムなどを利用して、海外で学び、自分の目で世界を見る機会を作ってほしいと思います。学生時代に海外に出たからこそ得られる出会いやヴィジョンがあると思います。

また、今後の国際的な活躍に備えて、自国と世界の歴史と文化について幅広い教養を身につけてほしいと思います。その手立ての一つとして、美術館や博物館に行くことをお勧めします。作品の説明書き(キャプション)が、歴史的な背景や見どころを教えてくれます。美術作品や工芸品を見れば見るほど、歴史や文化に関する知識が蓄積されればされるほど、より多くのメッセージを作品から受け取れるようになり、作品が作られた当時の人々や社会に思いを馳せることが楽しくなります。大学時代にそうした楽しみを見つけてほしいと思います。

プロフィール

鎌田 由美子 写真2

2002年

慶應義塾大学文学部哲学科美学美術史学 卒業

2004年

東京大学大学院人文社会系研究科美術史学 修士課程修了

2004年

ニューヨーク大学美術研究所博士課程留学

2008 - 2010年

メトロポリタン美術館イスラーム美術部門ホイットニー研究員

2011年

ニューヨーク大学美術研究所より博士号取得

2011 - 2014年

早稲田大学高等研究所 助教を経て2014年より現職

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