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教員インタビュー
小林 慶一郎 写真1

教授 小林 慶一郎
マクロ経済学、経済動学、金融論

経済政策の現場を経験し、多くのことが解明されていないと実感したことから経済学の道に

研究テーマとその出会い

1990年代前半の景気対策の企画立案に参加し、日本の不況が長期化していく状況を目の当たりにし、不良債権問題やマクロ経済学に関心を持ちました。不良債権問題や金融危機・財政危機などの大きな経済変動が研究の主要テーマです。もともと数理工学をやっていたためもあり、研究内容は理論分析が中心です。

研究テーマの魅力、面白さ

マクロ経済学には解明されていない難問が多くあります。貨幣の存在理由と金融政策の有効性の関係はどうなっているのか、合理的期待仮説はどこまで正しいのか、デフレや金融危機についての処方箋と予防法はなにか。これらの問題は、現実の経済政策を考えるうえで重要な問題であるにもかかわらず、まだ通説的なコンセンサスはできあがっていません。経済学の根底にかかわる大きな研究課題が多いことが、このテーマの魅力と言えます。

学生へのメッセージ

これまでの百数十年の日本の近代は、人口が増加することが前提の社会でしたが、これからは百年またはそれ以上、人口が減り続ける時代になります。いまはまさに日本の社会の仕組みが大きく変化するときであり、高齢化と人口減少は今世紀の後半には人類共通の課題となります。このような世界と日本にとっての変革期に経済学を学び、経済問題を考える意義はこれまで以上に大きいと思います。ぜひ視点を高く、視野を広くもって勉強に励んでください。

(2013年12月取材)
※プロフィール・職位は取材当時のものです。

プロフィール

小林 慶一郎 写真2

1991年

東京大学大学院工学系研究科修了 工学修士

1991年

通商産業省入省

1998年

シカゴ大学大学院経済学研究科博士課程修了 Ph.D
経済産業研究所上席研究員、一橋大学経済研究所教授を経て2013年より現職

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