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教員インタビュー
山口 祐子 写真1

専任講師 山口 祐子
現代ドイツ文学・文化研究

学生時代に偶然読んだ作家がきっかけで研究者に。
学生のうちに様々な価値観を知り、考える訓練をしよう。

研究テーマとその出会い

ドイツ文学の長くて重厚な作品群にやや辟易していた学生時代、三田の図書館で、クルト・トゥホルスキーという1920年代に活躍した作家の作品に出会いました。一つ一つはとても短いけれど、当時のドイツ社会を鋭く観察しつつ、軽やかな文体で読者に様々な事柄を考えさせるような彼の文章に魅かれ、結局、このユダヤ系文芸ジャーナリストの作品受容に関するテーマで留学をし、博士論文まで書くことになりました。

研究テーマの魅力、面白さ

私の専門は、ドイツ文学です。ヴァイマル共和国時代(1918-1933)のドイツ語圏における文学・文化とその受容について、主に研究しています。二つの世界大戦の間で花開いたヴァイマル文化は、ドイツ文学第二の黄金期と呼ばれているほど、今も読み継がれている作家を輩出しました。また、映画や写真などの映像文化にとっても、世界的に重要な時代です。同時代の日本とも、密接な関わりがあります。しかしこの時代の作品受容に関しては、その後の政治状況や地域によって正反対の評価を受けてきたものもあり、実に様々です。このまとまらないところが難しくもあり、最大の魅力です。

学生へのメッセージ

私は主にドイツ語を担当しています。第二外国語は大学から始める方が大半ですが、きちんと学べば、必ず成果はあがるものです。教員としては、みなさんがもっとドイツ語・ドイツ語圏について知りたい、と思えるような授業をめざしています。そしてみなさんには、学生のうちにできるだけ多くの人と関わり、異文化圏の様々な価値観を知り、ときに失敗もしながら、様々な事柄について考える訓練をしてほしいとおもいます。ドイツ語を学び、ドイツ語で人と関わり、ドイツ語圏という非英語圏の異文化について知ることも、貴重な訓練の一つとなるはずです。一緒にがんばりましょう。

(2013年12月取材)
※プロフィール・職位は取材当時のものです。

プロフィール

山口 祐子 写真2

2005年3月

慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学

2011年4月

学位取得(博士・文学、慶應義塾大学)
文学部非常勤講師、経済学部非常勤講師他を経て、2013年より現職

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