慶應義塾大学経済学部・大学院経済学研究科 タイトルロゴ - HOMEへリンクKeio University  Faculty of Economics, Graduate School of Economics Title LOGO - Link to HOME
慶應義塾大学 経済研究所 Webサイトへリンク
Menu

HOME > 慶應経済について > 教員インタビュー > 髙橋 涼太朗

教員インタビュー
髙橋 涼太朗 写真1

准教授 髙橋 涼太朗
財政社会学、日本財政史、地方財政論

正解のない時代に、自ら問いを立てて物事を考えるー社会を分析するということ

研究テーマとその出会い

大学受験の時点では、とくに学びたいものがあったわけではありませんでした。なんとなく就職に有利そうだと思い、経済学部を選択しました。よくいる大学生だったと思います。
入学後もこれまた就職に有利そうという理由で英語即興ディベートサークルに入りました。格差・自由・デモクラシー・財政に関する論題に触れる中で、社会への関心が強くなりました。一方で、複雑な現実の問題を賛否の二項対立に切り分けて論じることへの違和感もありました。そうした時期に出会ったのが、国家と社会の関係を財政の観点から捉える「財政社会学」です。

研究テーマの魅力、面白さ

社会というと捉えどころがないですよね。非常に複雑ですし、様々な角度から見ることができます。同じ「社会」という言葉でも含意される領域は話者によって異なることだってあります。そもそも、日本語の「社会」と英語の “society” という言葉自体、意味している範囲は必ずしも同じとは限りません。
ただ、財政に注目すると、人々が税を負担し、政府が社会サービスを提供するという具体的な関係が見えてきます。私はこの視点から、政府の規模が国際比較で相対的に小さかったにもかかわらず、1990年代までの日本が所得の平等を達成していたのはなぜかについて研究をしています。過去のメカニズムを解明することで、格差拡大や財政赤字、統治のあり方といった現在の難問を考える手がかりを得たいと考えています。

学生へのメッセージ

SNSでは「労働しんどい」という声をよく見かけます。それでも多くの人が就職活動に追われるのは、世間の「正解」を内面化し、その答えに近づくことで不安から逃れたいからかもしれません。私もそうでした。でも楽ではあるけれど、楽しくはないんですよね。
大学以降は「正解」がない場面が増えます。つまり、不安と向き合わなければなりません。反省をこめて言えば、「正解」のない中で、自ら問いを立てて過ごしてください。そのためには、本を読みましょう。専門書だけでなく、小説や漫画も。そして、人と会い、未知の場所に身を置く。そうした他者との対話を通じて、自分はどのように生きるのかについて考えてください。ぜひ、不安を乗りこなしてください。

プロフィール

髙橋 涼太朗 写真2

2016年

慶應義塾大学経済学部卒業

2018年

慶應義塾大学大学院経済学研究科修士課程修了

2021年

慶應義塾大学大学院経済学研究科博士課程修了 博士(経済学)
慶應義塾大学経済学部助教、東海大学政治経済学部経済学科特任講師を経て2025年より現職

To Page Top