
准教授
戸金 大
生態学、保全生物学、爬虫両生類学
小さなカエルの世界から見える大きな自然のつながり
研究テーマとその出会い
私の研究テーマは、両生類、特にカエル類の生態や保全のあり方を科学的に解き明かすことです。幼い頃から自然に親しみ、生きものと触れ合ってきた体験が原点となりました。大学では里山の自然をフィールドに、カエル類が周囲の環境とどのように関わりながら生きているのかに興味を持ち、生活史や行動について調査してきました。近年では、八重山諸島に生息する固有のカエル類の研究にも取り組んでいます。
研究テーマの魅力、面白さ
この研究の魅力は、フィールドで出会う生きものの暮らしを手がかりに、生態系のしくみを考えられるところにあります。カエルは身近な生きものですが、その生態は実にさまざまです。種ごとに利用する環境や生活史が異なるため、調べれば調べるほど新しい発見があります。例えば、年齢構造の解析からは、年齢分布や成熟年齢などの生活史特性が分かり、食性の解析からは利用する餌資源や生態系の中での役割が見えてきます。さらに、遺伝情報を分析することで、集団の成り立ちや分断の程度、将来のリスクについても評価できます。このように、さまざまな方法を組み合わせ、フィールドでの観察とデータ解析を行き来しながら、カエル類の保全に役立つ知見を積み上げていく研究に、尽きない面白さがあります。
学生へのメッセージ
大学での学びとは、自身の好奇心を追求し、自ら問いを立てて答えを探すプロセスそのものです。私はフィールドワークとデータ解析を通じて、理論と実践を結びつける力を養うことを大切にしています。自然の中には教科書に載っていない発見が無数にあります。一見、経済学とは遠い世界に思えるかもしれませんが、現場で起きている現象に触れ、それを論理的に解き明かす経験は、物事の本質を多角的に捉える力につながります。失敗も成功もすべて学びの一部です。恐れずにさまざまなことに挑戦し、試行錯誤の先にある発見の喜びをぜひ味わってください。
プロフィール

2003年 |
麻布大学獣医学部動物応用科学科卒業 |
2009年 |
明治大学大学院農学研究科博士後期課程修了 |
博士(農学) |
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